
「安定した仕事に就いたのに、なぜこんなに苦しいんだろう」
そう感じたことがある方に、この記事を書いています。
資格職や公務員は、たしかに生活を支えてくれる仕事です。でも、「安定している仕事」と「自分が納得して続けられる仕事」は、必ずしも同じではないと、私は自分の経験から感じてきました。
私は母の勧めで看護師になりました。「資格があれば食いっぱぐれがない」「公務員なら尚更安心」という言葉が、選択の大きな理由でした。この記事では、そんな経験をもとに、安定を求めて選んだ仕事で苦しくなったとき、何を見直せばいいかを整理します。
安定を求めて選んだ仕事でも、苦しくなることがある
安定した仕事を選ぶことは、けっして間違いではありません。
でも、「世間的に安定している」という理由だけで選んだ場合、働く中で自分の気持ちが置き去りになることがあると感じています。
私の姉は、親の勧めで公務員になりました。けれど、職場の環境に馴染むのが難しく、心身に負担が出て、早めに仕事を離れることになりました。
姉の場合は、外側の条件を見て選んだ部分が大きく、続けていく中での納得感が十分ではなかったのかもしれません。
一方、父も公務員でしたが、定年まで働き続けました。二人の違いは、気力や責任感の差ではなかったと思います。
父は「船に関わる仕事がしたい」という気持ちがあり、公務員という働き方がその手段として合っていた。そこが違ったのだと思います。
仕事は「手段」か「目的」か。自分軸で考える重要性
仕事が「何かをするための手段」になっているとき、人は続ける力を保ちやすいようです。
父にとって公務員は、好きな船の仕事に就くための手段でした。だからこそ、日々の仕事に意味を感じながら働けたのだと思います。
資格職も同じです。看護師資格が、自分のやりたいことを叶えるための土台になっているとき、その資格は力になります。実際、私も資格があったから転職できた場面がありましたし、生活を支えてもらったこともあります。
でも、「資格があるから続けなければ」という義務感だけで動いているとき、少しずつすり減っていく感覚がありました。資格は本来、自分を縛るものではなく、選択肢を広げてくれるものだと、今は思っています。
「この仕事をしているのは、自分が選んだからなのか。それとも、誰かに勧められたからなのか」
一度、そこを自分に問いかけてみてください。
「なぜそれをするのか」という納得感が働き方を支える
まじめな人ほど、続けることがしんどくなったとき、「自分がだめだから」と責めてしまいます。
でも、それは自分のせいではないことが多いと思います。自分の気持ちとかみ合っていない働き方を続けることは、それ自体がすでに大きな負担です。
親の言葉には、子どもへの心配や願いがこもっていたと思います。「安定した仕事に就いてほしい」という言葉は、困ってほしくないという気持ちからきていることが多い。
でも、親にとっての安心と、自分にとっての納得は、同じではないこともあります。その差が、じわじわと苦しさになることがあるのだと、自分の経験を振り返って感じています。
今の働き方が自分自身の気持ちと一致しているか確認する
今すぐ仕事を変える必要はありません。まず、今の働き方が自分の気持ちとどのくらい一致しているかを、少しだけ確認してみることから始めてもいいと思います。
たとえば、こんな問いを自分に向けてみてください。
この仕事を続けているのは、何のためだろう。今の働き方が苦しいのは、仕事の内容なのか、環境なのか、それとも選んだ理由なのか。「辞めたら困る」以外に、続ける理由はあるだろうか。
正解を出そうとしなくていいです。ただ、自分が何を大切にしたいのかを、一度確認するだけで、少し気持ちが整理されることがあります。
自分らしいキャリアの選択肢を広げるための第一歩
看護師資格は、私の生活を支えてくれました。資格があったから転職できた、という経験もあります。それは今でも感謝しています。
資格職や公務員が悪いのではありません。大切なのは、自分がどんな意味でその仕事を選んでいるかだと思います。
今の仕事がしんどいなら、「自分には向いていないのかもしれない」と責めるよりも、「自分は何を大切にして働きたいのか」を見直すきっかけにしてみてください。
今すぐ辞めなくてもいい。まず、自分が何を大切にしたいのかを、少しだけ確認してもいいと思います。
働き方は、あとから選び直してもいいものです。
看護師として働くことがしんどい、辞めたい気持ちがあるという方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。


